会長挨拶
第25回日本内分泌学会九州支部学術集会
会長 野村 政壽
(久留米大学医学部内科学講座 内分泌代謝内科部門 主任教授)
令和7年8月30日(土)に久留米シティプラザで、第25回日本内分泌学会九州支部学術集会を開催させていただく運びとなりました。
今回の学術集会では、「ウェルビーイングを追求する内分泌学」をテーマに掲げ、身体的な疾患管理に留まらず、精神的および社会的健康と幸福を俯瞰する内分泌学の役割に焦点を当てることを目標としております。世界保健機関(WHO)はその憲章前文において、健康を「身体的、精神的および社会的にすべてが満たされた状態」と定義しています。また、ウェルビーイングの向上は、持続可能な開発目標(SDGs)の目標3として掲げられており、社会全体における最重要課題の一つです。医療の分野においては、PPI(患者・市民参画)を推進し、社会生態学的アプローチを通じてウェルビーイングの向上を目指す取り組みが進んでいます。内分泌学はその中心的な役割を担うことが期待されています。
本学術集会では、内分泌学の最新の研究成果や臨床実績を共有し、ウェルビーイングの向上に向けた新しい視点や実践的なアプローチを議論します。また、次世代を担う若手医師が内分泌学を通じて社会参画の意義を実感できるような企画も準備しています。若手医師が主体的に参加し、世代を超えて未来の医療を共に創造する場となることを目指しております。
開催時期となる8月末は、盛夏の余韻が残る中にも秋の気配が感じられる季節です。久留米市は筑後川の恵みに育まれた自然豊かな街であり、その美しい風景は訪れる皆さまに癒しと活力をもたらします。会場となる久留米シティプラザは最新の設備を備え、快適な学術交流の場を提供します。ぜひ学術的な探求とともに、久留米の豊かな自然と文化を満喫し、心身ともにリフレッシュしていただければ幸いです。
多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。